お知らせ
新しい肺炎球菌ワクチンについて
肺炎は、日本人の死因の第5位を占め、特に高齢者や基礎疾患(肺気腫、糖尿病、心疾患、腎臓病、肝臓病など)をお持ちの方は重症化するリスクが高く、その予防の必要性が以前より指摘されているところです。有効な肺炎の予防法の一つがワクチン接種です。現在、行政においては、肺炎球菌ワクチンのひとつである「ニューモバックス」が、65歳の方に限って補助の対象となっています。
肺炎球菌ワクチンはニューモバックス以外にも新しいものがいくつか作られてきています。その中で今回新たに作られた「キャップバックス」についてご紹介しようと思います。従来のニューモバックスに比較しますと、肺炎球菌の血清型のカバー率が、56.6%から80.3%に改善されています。接種による副作用に重篤なものは無く、その頻度も非劣性(比較して多くは無いという意味)が示されています。ニューモバックスは5年毎に接種が必要でしたが、キャップバックスにおいては再接種は原則として必要ない点も大きなメリットです。
この度、当院ではこの新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」の予防接種を開始することに致しましたのでお知らせ致します。接種料金は、税込みで14000円です。
2025/10/29
院長 栁 純二