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在宅医療案内

やなぎ医院の在宅医療についてご案内致します。

在宅医療の実際

在宅で行う医療とはどういうものかを少しご紹介します。

基本的には、患者さんの病状に合わせて定期的な訪問をします。軽症の方は月に1回の訪問でよい場合もありますが、重症の方の場合は週に2~3回くらい、場合によっては毎日訪問することもあります。
在宅医療を行う患者さんはそれぞれの基礎疾患をお持ちですので、先ずはその基礎疾患が悪化していないかのチェックを行い、さらに栄養状態はどうか、体の清潔が保たれているか、新たな痛みや麻痺等は無いか、肺炎や尿路感染などの感染症や褥瘡の合併症が無いか、等を診ていきます。通常は在宅で治療や検査が出来ることが殆どですが、場合によっては治療や検査のために病院をご紹介し、一時入院して頂くこともあります。

患者さんの中には残念ながら完治が困難な方もおられます。従来であれば癌末期などの重症の患者さんは病院で最期を迎えられる方が多かったのですが、近頃は様々な新しい器具や薬剤が開発され、在宅で利用できるようになっています。その結果、在宅で最期まで過ごして頂くことも可能となっています。また介護保険制度の充実により、訪問看護師やホームヘルパーに協力してもらうことで、介護者が少ないご家庭の場合も、できるだけご家族の負担を減らした形での在宅ケアが出来るようになってきています。

在宅医療で具体的にどのようなことが出来るのか、一般の方には分かり難いと思いますので少しご紹介しておきます。

1. 食事が入らない場合

a. 経管栄養

管を胃の中に入れて栄養を補給する方法です。管を鼻から通す場合と、おなかの皮膚から直接胃に管を通す場合(胃瘻と言います)があります。

b. 中心静脈栄養

心臓に近いところまで血管から管を入れて毎日栄養や水分を補給する方法です。腸閉塞などで経管栄養が出来ない場合などで使います。専用のポンプを使用しますので、点滴台などに下げる必要も無く、外出も可能です。癌末期や神経難病等の方によく使います。この方法によって食事が入らなくても、充分な栄養の補給ができます。

中心静脈栄養管理をセットしている場面(軽量型)
中心静脈栄養管理をセット
している場面(軽量型)
中心静脈栄養管理のセット完了時(通常型。カバー無し)
中心静脈栄養管理のセット
完了時(通常型。カバー無し)

2. 息苦しい場合

a. 在宅酸素療法

酸素濃縮装置や携帯用酸素ボンベを使い、管を通して鼻や口から酸素を供給する方法です。これにより、肺癌末期や肺炎合併などで息苦しいときに症状を和らげることが出来ます。

b. 人工呼吸器

強制的に呼吸を補助する器械です。神経難病や脳卒中後遺症などで中枢性の呼吸機能障害のある場合に使います。以前は病院で無ければ使えませんでしたが、最近は器械がコンパクトになり、在宅で設置することが可能となりました。またバッテリー内臓ですので外出も可能です。

酸素濃縮装置
酸素濃縮装置

3. 痛みが強い場合

a. 鎮痛剤

通常の腰痛などであれば、一般的な鎮痛剤などで対処します。内服、坐剤、注射などがあります。

b. 麻薬

癌による激しい痛みの場合には麻薬を使用します。麻薬に対する違和感をまだお持ちの方も多いと思いますが、医療用の麻薬を適正に使えば、副作用などそれ程問題にはなりません。麻薬のタイプには、錠剤、坐剤、貼付剤などもありますが、痛みが強い場合には注射薬を使います。注射薬を持続皮下注で使用するとかなり強い痛みも抑えることが出来るようになります。これでも治まらないときには麻酔科の先生にお願いして脊髄の周囲に管を設置して、そこに麻薬や鎮痛剤を注入して除痛することもあります。

c. 鎮痛補助薬

神経障害性の痛みの場合は、抗けいれん剤、抗うつ剤などを併用して症状を抑えることもあります。

持続皮下注射用のポンプ
持続皮下注射用のポンプ

4. 不穏が強い場合

臨死の時期になると、いろんな身体的な苦痛も強くなり、見るからに苦悶様の表情となり、介護をされてある方も見るに耐えないという状況になることがあります。そのような時にはご家族のご了解を頂いた上で、麻酔薬を使って「鎮静」の治療を行うこともあります。これにより苦悶様の表情が改善し、安らかな最期を迎えて頂く事も可能です。

以上の他にも、様々な医療やケアが在宅でも可能となってきています。


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